
日本には世界でも稀にみ見る豊かな四季があります。私たちは季節に合わせて生み出される旬の恵みを巧みに取り入れ、他国に類を見ない、バラエティー豊かな食文化を生み出してきました。
自然のリズムに合わせて育まれる旬の食材には、生命力がみなぎっています。旬の恵みを享受することは、私たちの体にこのエネルギーを取り込むことであり、免疫力を高めて、病気を未然に防ぐための養生法にほかなりません。
四季のある日本では、夏には体を冷やす陰性(涼性)の食べ物が旬を迎え、冬には体を温める陽性(温性)の食べ物が旬を迎えます。自然界は、その季節に応じて人体に必要なものを、旬の恵みとして与えてくれているのです。春には春獲れるものを、夏には夏獲れるものをいただくことが、もっとも理想的であり、体にとってもっとも必要とされるものなのです。
| たけのこ | 苦/寒 | 体の熱を冷まし、陽の気の高ぶりによる不眠、口の渇きをいやす。 |
|---|---|---|
| うど | 苦/温 | 初期の風邪によい。特有の香りと歯ざわりが食欲をそそる。 うまみ成分のアスパラギン酸は新陳代謝を高め、ミネラルの吸収を促す。 |
| ふきのとう | 苦/涼 | 血液の滞りを散らし、腫れ物や炎症を改善する効果がある。 苦味成分のアルカロイドは肝機能を強化し、春ののぼせやだるさうを解消する。 |
| さざえ | 甘/平 | 神経痛、虚弱、栄養不良、元気不足によい。 |
| 赤貝 | 甘/平 | 血を増し、渇を止め、洩痢・血便及び婦人の失血を調える。 |
| くるま海老 | 甘/温 | 腎を補い、活力をつける。 |
| わかめ | 鹹/平 | 水分代謝をよくし、腫れを消し、酒毒を解する。 |